沖縄離島巡り①

2025年

多良間島編

2025年最初の旅は、飛行機で行ける沖縄の離島を、何か所か訪問してみた。1島目は、沖縄の宮古島と石垣島のちょうど中間地点にある島「多良間島」。日帰りでの訪問です。

出発は那覇空港のバス搭乗口から。沖縄の離島路線で大いにお世話になる、RAC=琉球エアーコミューターは、ここからスタートになるが、多良間には那覇からの直行便はなく、宮古で乗り継いで向かう。胴長のDHC-8-400カーゴコンビに乗って、いざ出発!

宮古空港でいったん降りて、再び同じ機体に乗り、時間にして25分。あっという間に多良間空港に到着。

日帰りということもあり、今回多良間ではレンタカーを借りてみた。空港ロビーに出ると、プレートを持ったお婆さんがいたので、近づいて早速手続き。車はどこかの営業所に行くのではなく、空港駐車場に置いてあるものを借りて、使用後はそのまま空港に乗り捨てていく形で、しかもガソリン代込(借りた日の料金は1日4400円)。スタンドを探して、右往左往することがないのは助かる。しかも当日は、風も強く小雨模様の生憎の天気だったので「車にしておいて良かった~」と思いながら、出発。

その空港からの出口で、最初に出会うのが「宮古島つよし君」。宮古島を守る「宮古島まもる君」の兄弟で、たった一人で多良間の安全を見守ってくれている。

シュールな人形と出会ったあとは、空港で手に入れた地図を見ながら、観光ポイントを目指して島を周回する道路を走っていく。道路の左右は、きれいな海とサトウキビ畑!沖縄離島らしい風景だ。

気づくと公園らしき場所が現れたので、一旦下車。「ふるさと海浜公園」だ。多良間のすぐ横にある水納島が、薄っすらと見える。

続いて訪れたのが「八重山遠見台」。

島で最も高い場所(標高33m)ということで、展望台から島を360度眺めることができる。天気が良いと石垣島も見えるらしい。

そんな展望台の中には、何故か鐘が…。

次に訪れたのは「ふるさと民俗学習館」(入館料200円)。伝統のお祭りの資料や、それに関わる写真など、民俗資料が多数展示されていた。

次に訪れたのは、「嶺間御嶽」と御嶽の神木としてそびえたつ「アカギ」の古木。少し変わった格好の木は、樹高13m、幹周3.8mの大木で、沖縄の名木百選にも認定されているとのこと。

多良間の木といえば、はずせないのがこちら。650mほど続く「フクギ並木」。

その参道の終点には「塩川御嶽」がある。フクギ並木と御嶽を囲む植物群落は、天然記念物として県指定文化財になっている。御嶽は木々に囲まれ、日中なのにほの暗く、厳かな雰囲気がある。

この辺りで昼近くになり、島内に2軒しかないという、お昼ご飯が食べられる場所へと向かう。向かったのは「たねび食堂」で、11時半のオープンとほぼ同時に入店する。

メニューはシンプルで、食事は「多良間そば」だけのお店。あっさり優しい味で大満足。ちなみに限定メニューでアオウミガメの肉が入った「カミそば」もあるらしいのだが、残念ながら売り切れとのことだった。

再び周回道路に出て、ドライブをした後に辿り着いたのが、こちらの廃屋。

看板をよく見ると「空港」の文字が。

実はこちら昔の多良間空港の跡地。もともと1971年に急病人の搬送用として建設されたらしいが、滑走路は800mしかなかったらしく、2003年に今の空港の開港に伴い、廃港となったとのこと。草地が広がる平坦な地形が、わずかにかつての空港の姿を残している。

続いて向かったのが「オランダ商船遭難の地」。

1857年にオランダ商船「ファン・ボッセ号」が、嵐にあいここのリーフで座礁、沈没。乗組員27名は全員が救助され、島にしばらく滞在したのち、帰国したとのこと。

ここを訪れる際、周回道路を走るもそれらしき標識は全くなく、グーグルマップを頼りにあたりをつけ、一旦別の脇道に入ったが碑などがなく、その隣の道を入ってようやく碑を発見した。結構立派な碑が建っていて、これなら入口に何かしら案内が欲しかったなと思う。

さて、そろそろお土産でも買おうかと向かったのが「すまむぬたらま」。

観光協会とお土産屋さん、カフェが併設されたコワーキングスペースがあるところで、外壁の派手な絵は、沖縄のバンド「ディアマンテス」のアルベルト城間さんが描いたものらしい。ちなみに「たねび食堂」以外でお昼ご飯が食べられるのは、ここしかないそうだ。今年できた黒糖の販売がちょうど始まっていて、200円のものを1袋購入。他に島の焼き菓子「うーやきがぁす」を買ってみたが、素朴な味でかなり美味しかった。実はあんまりにも美味しくて、写真を撮る前にすべて消費してしまいました…。

天気が良ければ、もう少しきれいな海を堪能できたのになあ、と思いながら空港に戻り、再び宮古経由で那覇まで戻る。次に向かうは「北大東島」だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました