早春台湾旅 8日目① 小金門島へ

2026年

2日目の朝食は「お粥」

この日の朝食は「お粥」。左上にある揚げパンは、お粥にひたしながらいただきます。

サイドメニューに、正月に食べるという「揚げ餅」も出してくれました。どれも美味しかったです。

午前8時すぎ、宿主の車に乗って宿を出発!小金門島に向かいます。当初は、いい具合のバスがなかったため、タクシーで周ろうかと考えていたのですが、宿主からの提案があり、ご自身自ら案内してくれることになりました(もちろんお代はかかりましたが)。実は宿を始める前は観光ガイドをしていたそうで、ツボを押さえた案内をしてくれました。

古寧頭戦史館

まずは金門島にある「古寧頭戦史館」へ。当初行く予定はなかったのですが、宿主の強い勧めがあり、訪れることに。

ここは、1949年の国共内戦中に起きた、金門島を巡る戦闘を記念して建てられたもので、この戦いで中共軍は国民党軍に破れ、台湾を奪取する機会を逸してしまったとのことです。

2024年に改修された室内には、戦利品である兵器や作戦文書、作戦指揮官の写真、戦場を描いた大型の油絵などが展示されています。

北山播音墻

25km先まで音が届くという、48組の巨大スピーカーが向いているのは、中国大陸です。

ここは、金門島の北山断崖と呼ばれる場所に設置されている「北山播音墻」。冷戦時代は、ここからニュース、宣伝、評論、投降呼びかけ等の情報を流していたそうです。現在は、テレサ・テンの歌と音声が流されています。

このあとは「金門大橋」を渡って、小金門島に上陸します。

金門大橋

2022年10月に開通した金門大橋は、金門島と小金門島を結ぶ橋で、全長5.4km。この橋の完成により、これまで船でしか行き来できなかった両島が、いつでも自由に往来できるようになりました。

橋の上からも、対岸の中国・厦門の街並みがはっきりと見えます

勇士堡~鐵漢堡

小金門島でまず訪れたのは、「勇士堡」と「鐵漢堡」と呼ばれる2つのトーチカ。この2つは地下の坑道でつながっていて、勇士から入り鐵漢から出るのが見学パターンとのこと。

宿主には「鐵漢堡」で待っていてもらうことにして、一人「勇士堡」の中へ。

入口前に並ぶ円い円盤状のものは、元地雷です。

奥に進むと展望所からは、

対岸の中国・厦門の街並みが、より一層はっきりと見えます。

「勇士堡」と「鐵漢堡」を結ぶ、長さ400mほどのトンネルを歩いてみます。

すると現れるのが…

実はここ「地雷展示館」になっていて、世界で使われている様々な地雷や、地雷注意の標識、その被害や撤去作業の様子などが、トンネルの壁伝いに延々と展示されています。

展示の最後に出てくるのは…

「地雷踏み通路」!近くを通ると、センサーによって実際に地雷を踏んだときのような爆発音が左右から聞こえ、ビックリします。

最後に石階段を下りて、「鐵漢堡」の入口に到着。待っていてくれた宿主の車に乗り、次の場所へ向かいます。

猫公石眺景平台

「湖井頭戰史館」に向かう途中で、宿主が寄ってくれたのが「猫公石眺景平台」。

「猫公石」と呼ばれる赤い石を産出する地区にある、展望台です。

徐々に大陸が近づいてきます。

期待の施設が…

そして到着した「湖井頭戰史館」。小金門島における大陸側との戦いについて展示・紹介しているところで、今回一番楽しみにしていたのですが…

何と改修工事のため、3日前から休館となっていました。とても残念。

雙口海邊

気を取り直してやってきたのが、「雙口海邊」と呼ばれるところ。

大陸の廈門からわずか6kmの距離にある海岸で、かつては大陸に渡る渡船場でもあった、とのこと。

今では海岸一面に、防御のための「軌條砦」が延々と並んでいます。

すぐ目の前に、厦門の街並みが見えます。

宿主に教えてもらって、備え付けの双眼鏡で対岸を見てみると、大陸側の宣伝看板も見ることができました。

沙溪堡

この辺りの道は、戦車も通れるように、こんな形の道路になっています。そんな道を走りながら到着したのが、「沙溪堡」と呼ばれるところ。

ここは、大陸側の大胆、二胆、檳榔嶼、廈門をそれぞれ遠望できる場所のため、軍事的に重要な場所だったそうです。

ここにも銃を構える人形のほか、保塁、弾薬庫、坑道が一通り揃っていました。

九宮坑道

続いて訪れたのが、小金門島を代表する坑道「九宮坑道」。

戦時の軍事運搬作業の安全確保のため造られた、地下作戦施設です。

1965年に完成。九宮埠頭を起点として山を貫き、羅厝漁港まで続いています。

坑道を掘り進む様子の再現も。

坑道内では、物資・兵員輸送用の52艘の小艇が停泊できたそうです。

ちなみに、満潮時は水没して見学できないこともあるそうです。

寄り道で…

宿主が買物のため寄り道したのが、こちら「合成餅鋪」。老舗の餅屋さんです。

2個ほどお裾分けしてもらいましたが、素朴な味でなかなか美味でした。この後島の商店街を車窓から見学し、金門大橋を通って金門島に戻りました。

翟山坑道

金門島に戻って訪れたのが「翟山坑道」。金門島を代表する坑道です。

上陸用ボートの基地として造られたもので、坑道の全長357m、A字型をしています。

1963年から掘り始め、少量の爆薬と人力によって、一日三交代制で24時間掘り続け、3年後の1966年に完成。水道の壁には、ボート停泊用の番号が記してあり、最大42艘のボートが停泊することができました。

冷戦ピークの頃は、住民すらも坑道の存在を知らなかったという秘密基地でしたが、泥や砂が溜まり、戦備としての機能が減退したため、1986年に廃棄。その後整備され、1998年に正式に観光地として公開されました。

水面に反射して映る洞窟がとても綺麗です。魚も見ることができました。

坑道内では、年に1回クラシックのコンサートも開催されています。

周囲には、実際に使われていた上陸用ボートも展示されていました。

この「翟山坑道」で金門島観光は終了。そのまま空港へと向かいました。

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