出発早々アクシデント
いよいよ阿里山に向けて出発です。ホテルをチェックアウトして、嘉義駅の阿里山森林鉄路のホームへ向かいます。

と、ここでアクシデント発生。スーツケースをころがしながらホームを歩いていると、いきなり横にいたおばさん2人組に声をかけられました。何かと思えば、スーツケースを指さし「はずれた」というような事を言っています。あわててスーツケースを見ると、キャスターが1輪ありません。振り返ると、はずれた車輪らしきものが遠くに見えます。急いで戻ってみると、やはりはずれた車輪でした。しかもよく見ると、根元からがっつりはずれていて、修理で直るというレベルではありませんでした。

残り3輪で何とかころがせるものの、もう1か所壊れたら破棄=新たに購入が必要です。結果的には、残り9日間何とか持ったのですが、帰国後さすがに破棄することになりました。
嘉義駅を出発


午前10時少し前、列車が入線してきました。

軌間が、762ミリメートルと狭軌のため、小ぶりのかわいい車両です。

中は2席+1席の並び。台鉄と同様こちらも座席の指定はできませんが、唯一1席のみの所が自分の席になっていました。

ただしすぐ横に冷暖房機があり、始終大きな音がしていたのが残念。ちなみに車内には荷物置き場がちゃんとあり、トイレも完備。ただコンセント等の充電設備はありませんでした。

車内は満席です。嘉義から阿里山までの直通列車は、現在1日1往復しかなく「競争率が高い」といわれています。列車の予約は、阿里山森林鉄路のホームページで、乗車日(当日含む)15日前の朝6時から可能になります(ちなみに6時は台湾時間。日本だと7時になります)。最初気づいた時がちょうど往路の発売日で、あわてて検索したものの見事に売り切れ…。ただ次の日の24時までに実際にチケットを購入しないと、自動的にキャンセルになることがわかり、そのキャンセルがでることを狙って、翌々日の朝から検索したところ、無事席を押さえることができました。

嘉義のすぐ次の駅、北門駅で多少の乗り降りがありました。1区間だけ乗車する人もいるようです。ちなみに停車&通過する各駅で、多くの人が列車の見学&撮影にきていました。

また車内アナウンスでは、日本語の解説が流れることもありました。
阿里山森林鉄路とは?
阿里山森林鉄路の始まりは、日本統治時代に遡ります。阿里山の森林資源輸送を目的に1906年(明治39年)から建設が始まったもので、1914年(大正3年)に現在の本線部分(嘉義ー沼平間)が全線開通しています。

その後も多くの支線が建設され、日本の神社建築などに用いる巨木も、少なからずこの鉄道を用いて運び出されてきたそうです。当初は林業鉄道でしたが、1920年(大正9年)から旅客輸送も開始。逆に現在は木材輸送はなくなり、観光鉄道に特化しているようです。

険しい地形を走るため、地震や台風などで不通となることも多く、本線は2024年7月に、15年ぶりに全線復旧になったとのことです。

直通列車が走る嘉義駅 – 阿里山駅間は71.4km。4時間56分もかかります(途中1時間の休憩がありますが…)。標高約30メートルの嘉義駅から標高約2,216メートルの阿里山駅まで急勾配を登るため、ジグザグに進む「スイッチバック」方式やループ線を組み合わせて、列車は森林や峡谷を縫うように進みます。

隣に見えている線路は、複線ではなく、登ってきたスイッチバックの線路です。所々でこのような光景を見ることができます。
奮起湖駅で小休止
お昼過ぎ、奮起湖駅に到着。

駅名に湖の文字がありますが、近くに湖はありません。鉄道沿線で最大の町で、昔は鉄道の途中補給地として長く停車していたこともあり、今もここで1時間程停車するので、乗客はほぼ全員下車して、記念写真を撮影したり、トイレに行ったり、資料館の見学や付近の散策等に出かけます。


駅の横には、「南台湾の九份」と呼ばれる「百年老老街」という商店街もあります。

中の通路はかなり狭く、すごい人波になっていました。

その中にあった「徳銘餅店 奮起湖老街」に入り、おやつを買いました。ビスケットと餅菓子を買ったつもりだったのですが、実は餅菓子と思ったものはお茶のフレーバーでした…。

ビスケットは、日本円で1枚約75円。結構美味しかったです。

駅弁も有名とのことで買ってみました。奮起湖大飯店の「鐵路便當」です。ちなみにその場で食べると上画像にあるような、アルミ容器で提供してもらえますが、テイクアウトにしたら、下画像のような使い捨て容器の弁当になってしまいました。

駅に着いて1時間後、列車は奮起湖駅を出発しました。

ちなみに登りでは、機関車は最後尾につき、客車を後ろから押すように進みます。
二萬平駅にて

二萬平という駅に着いたところで、アナウンスがあり、皆列車を降りていきます。どうやら雲海が見えるため、撮影タイムをとってくれたようです。

なかなかいい眺めでした。

10分程停車して、再び出発。

阿里山駅に到着
午後3時少し前、実質走行4時間近くかけて、ようやく阿里山駅に到着しました。

標高2,000mを越えているのと、雨が降っていたこともあり、結構肌寒いです。
ホテルにチェックイン
駅を出発して、ちょっと道を迷いながらも、何とかホテルに到着しました。

宿泊したのはアゴダ経由で予約した「Ali-Shan Dengshan Hotel 登山別館」 という所。

幸い午後3時チェックインスタートだったため、そのまま部屋に入ることができました。部屋は4階ですが、エレベーターはなく、がんばって階段を登って辿り着きました。

部屋の中には、謎のスイッチ類が2つありました。説明文書を翻訳してみると、こちらは温風ヒーターのスイッチ。


テレビの下に上記画像のように収納されていて、黄色のスイッチを押すと2時間温風がでる、というものでした(赤は停止のスイッチ)。

そしてもうひとつ、ベッドにあったスイッチなんですが、最初虫よけ関係かと思ったのですが、実は電気毛布のスイッチ。毛布本体は既に最初からベッドに敷いてありました。さすが標高2,000mを超える場所だけあります。どちらも大変重宝しました。

シャワーにはバスタブがあるものの、カーテン等がありません。浴びるのにちょっと一苦労しました。
駅周辺を散策
雨が小雨になってきたので、駅付近を散策してみました。

地図をもらおうとビジターセンターに行くと、紙のものはなく「QRコードからDLするか写真に撮って欲しい」とのこと。仕方なくDLしましたが、やはり紙の方が便利だったかな。

台湾で最も高所にあるという、セブンイレブン。いつも大賑わいです。

高所のためか、パンやポテチの袋が異様に膨らんでいました。ここで本日の夕食を購入しました。


マンゴー牛乳(日本円で約175円)と日式豚骨風味カップ麺(こちらも約175円)に

おにぎり2種(2個で約335円)。ラーメンは今一つでしたが、おにぎりは美味しかったです。ちなみに海苔が韓国海苔でした。
明日は早起きして、ご来光列車に乗る予定です。天気が悪そうなので、日程変更を模索しましたが、結局できないまま。大雨にならないことだけを、願うばかりです。


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