ノルウェー避暑旅 4日目 オスロ市内観光③

2026年

スモークサーモンが…

朝7時、朝食。

何とこのホテルには、スモークサーモンがありませんでした。明日はでてきてくれるかなあ…。ただホテルが違っても、クロワッサンは変わらぬ美味しさでした。

オペラハウスの屋根の上

9時少し前にホテルを出発し、オスロ中央駅の南東に広がるウォーターフロント『ビョルビカ地区』に歩いて向かいます。元はコンテナ埠頭だった場所だそうです。

まず目に飛び込んできたのは、『オペラハウス』。氷山をイメージし、白大理石で造られたこの建物は、ノルウェー国立歌劇場・バレエ団の本拠地で、2008年4月12日にこけら落とし公演が行われました。

スロープ状になった屋根は無料で一般公開されていて、歩いて上ることができます。

屋根からの眺めは良かったですが、ちょっと不思議な感じ。

この日も天気は、さわやかな青空。気温は最低気温が9.6度、最高気温が24.1度。昨日と同じような服装で行動できました。

ムンク美術館に向かう道中の窓からは、衣裳部屋とかヘアーメイクの部屋とかが見えるのですが、窓辺に役柄の鬘や衣装などが並べられていて、それを見て歩くのも楽しかったです。

美術館のオープンまでまだ時間があったので、海の方に行ってみると、都心とマンション地区を結ぶ、歩行者&自転車用の橋があったり、

高さ9mもある巨大なブロンズ像『The Mother』もありました。これはイギリス人アーティストの作品で、ムンクの作品が収められた場所を、象徴的に守る役割を担っているそうです。また近くには、かわいいイラストの描かれたマンホールの蓋もありました。

これは、オスロ市が実施している環境保護キャンペーン”地面に落ちたものは、海にたどり着く”の一環として設置されたもの。海洋環境保護を訴えるイラストは、市内の小学生が描いたそうです。

ムンクの殿堂へ

そうこうするうちに、開館時間が近づいたので、”ムンクの殿堂”へ入館します。

2021年にオスロ郊外から移転オープンした、ムンク美術館。13階建ての建物に11のギャラリーがあり、約2万7千点以上ものムンクの作品を所蔵しています。入館料は大人200NOK=約3,300円で、もちろんオスロパス提示で無料で入館できます。

10時のオープンと共に入場。まずは代表作『叫び』が展示されている場所へと向かいました。ここには3種類の『叫び』が所蔵されています。入館前は3種類が一度に並んでいると思っていたのですが、実際は30分ごとに1作ずつ公開する形を取っていました。しかもこのスペースだけ、照明も落とされています。「作品の劣化を防ぐため」だそうです。

入館時展示されていたのが、”版画バージョン”。リトグラフ版画は約30作あるそうですが、その中の1895年に制作されたモノクロ版だそうです。

一旦他の展示を周り、30分後に再びやってくると、版画展示の向かいの場所にある扉が開いて”ドローイングバージョン”が登場しました。厚紙にクレヨンで描かれた、1893年制作のものです。

そしてその30分後、再びやって来たのですが、扉がオープンしたのは、”版画バージョン”。フェイントでした…。その30分後に再び訪れると…

ようやく”テンペラ画版”を見ることができました。1910年頃の作品と言われています。

それぞれに味のある作品でしたが、同じモチーフでいろんなパターンを何回も描いていることに、驚かされました。実はこれらの他にも、あと2種類の『叫び』があるそうで、そのうちひとつは後ほど登場します(ちなみに残るひとつは、個人が所蔵しているそうです)。

さてムンクという作家ですが、1863年12月生まれで、 1944年1月に80歳で亡くなっています。左は若かりし頃(1882年頃)の自画像で、右は1930年頃のセルフポートレート。比較的自画像が好きだったようです。ムンクというと思い浮かぶのは『叫び』ですが、他にも素敵な作品がたくさんありました。

1894年の作品『マドンナ』。

1910年の作品『殺人者』。

1894年に描いた油彩画と、1896年に制作した木版画の『不安』。

ムンクは油絵だけでなく、パステル画や版画など多彩な作品を手掛けています。

またこちらは、晩年期の作品コーナー。

それまでとは異なる、明るい作風がメインになっていました。

また展示ばかりでなく、例えば木版画のギャラリーでは、実際に版画を体験するコーナーがあったり、

マルチメディアで再現されたムンクの別荘や、

実際に使っていた道具などを展示したコーナーもあります。

またちょうど企画展として開かれていたのが、『エドヴァルド・ムンクとチョコレート工場』(2026年10月13日で終了)。

フレイア・チョコレート工場の食堂に1923年から掛けられてきた、12点の大型油彩画『フレイア・フリーズ』を特別展示したものです。これまで”社員食堂”という場所にあったことから、鑑賞できるのが、現場で働く職員や工場見学をする人などに限られていたものを、今回初めて一般公開したそうです。

また展示会場には、「チョコレート・菓子製造労働者組合」の組合旗も掲げられていて、絵画と合わせて、ノルウェーにおける労働者の権利をめぐる闘いや女性解放、植民地的商品としてのカカオとノルウェーでのカカオ産業の発展についての展示も行われていました。

美術館で昼食

美術館の1階にはカフェ(その名も『MUNCH kafé』)もあり、折角なのでそこで昼食をいただくことに。

ケースには、美味しそうなケーキやパン、サンドイッチが並んでいましたが、

フォカッチャサンド(139NOK=約2,300円)とシナモンロール (54NOK=約900円)を注文。でも結局フォカッチャだけでお腹一杯になり、シナモンロールは夕食へ。

このほか館内には、オスロの街を一望できる展望テラスや展望レストラン・バーもあります。いろいろな角度からムンクを学ぶことができる、かなり楽しめる美術館でした。

午後は、トラムに乗って市庁舎前広場に移動します。移動先でまたもやムンクと出会いましたが、詳しくは次回にて。

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