3日目の日程
DMZツアーへ
いよいよ今回の主目的、「DMZツアー」参加日を迎えた。”DMZ”とは非武装地帯のことで、南北軍事境界線から南北各2キロに設けられている。このツアーは、この非武装地帯に行けるというものだ。実のところ本当は「板門店ツアー」に参加したかったのだが、最近は中断されている(今回の中止は、2023年7月に在韓米軍の兵士が、亡命騒ぎを起したためらしい)。”板門店”とは南北境界線上にある地区で、最近では、トランプ米大統領が金正恩と、直接握手をした場所でもある。ツアーでは、その際に映っていた空色の建物の中に入ることができるなど、まさに境界線の最前線を体験できるものらしいのだが…。まあ本当に緊迫してきたらDMZさえも行けなくなるので、次回のお楽しみということで。

ということで早朝6時40分に、明洞の世宗ホテル前に集合し、バスに乗って向かう。同じ目的のバスが何台も止まっており、お互い声を掛け合って、申し込んだツアーのバスに乗る。今回は、ちゃんと説明を聞きたいなと思い、ちょい割高だが、日本語ツアーに申し込む。KKday経由でソウルの「アイラブソウルツアー」が催行するものに参加。費用は日本円にして8000円くらい。結構の参加者で、バスはほぼ満席に近い状態だった。大阪によくいそうな、韓国人おばさんガイドの軽快なトークと共に、ツアーは進む。

途中パスポートチェックなどを行いながら、まずは臨津閣(イムジンガク)公園に到着。南北離散家族たちが建設した公園で、軍事境界線から7kmの場所にある。ここでは、朝鮮戦争の休戦協定のあと、捕虜たちが渡ってきたという「自由の橋」の跡(上記画像の橋桁)と、レプリカ(下記画像)などを見学。何とここには、お土産として北朝鮮の紙幣を売るお店もあった。

続いては、都羅展望台(トラチョマンデ)から北側を見る。以前は、下記画像の場所が展望台になっていたそうだが、今はこれよりもっと高台に、立派な新しい展望台が建っている(画像は撮り忘れ…)。また展望台から見える北朝鮮側は、「写真撮影厳禁」。この日は天気も良く、金与正が爆破させたという、開城の南北共同連絡事務所の跡などが、肉眼でもよく見えた。

そしていよいよトンネル見学へ。北が南に向けて秘密裡に掘ったトンネルのうち、「第3トンネル」と呼ばれるトンネルに向かう。こちらも「内部は撮影禁止」ということで、展示館にあった画像を下記に貼っておく。見学は、ヘルメットをかぶって延々と地下をくだっていき、気を緩めると直ぐに頭がぶつかるような、狭いトンネルに到達し、軍事境界線まで残りおよそ200mという地点まで行くことができる。1時間あたり、およそ3万人が移動できる規模らしい。

最後は、DMZ内にある「統一村」で栽培された農作物を売るショップへ。お米とか高麗人参とか豆とかが売られていたが、お土産として大豆と黒豆をチョココーティングしたものを購入。1袋1万W。

明洞まで戻ったあとは、足りなくなった現金を銀行のATMでおろし、遅めの昼食(結局兼夕食)をとる。入ったのは、香港飯店というところ。韓国映画で、刑事などがよく出前で注文している「ジャージャー麺」を食べてみる。結構旨し。また食べ放題の漬物も美味だった。

食後は、明洞を散策。ちょうど焼きあがった塩パンの店があったので入ってみる。「フレッシュブレッドファクトリー」というお店で、開店ほやほやのパン店らしい。最初は「3個セット」と言われたが、「一人でそんなに食べられない」と渋っていると、1個でも販売してくれた(1個3500W)。出来立てはかなり美味しそうで期待大だったけど、ホテルで食べてみたら、まあ普通のお味。次回来たらもう違う店になっているような…。

翌日の朝も早いので、街ブラもそこそこにホテルへ。いよいよクアラルンプールに向かう。
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